勃起障害（ED）について

勃起障害（ED）とは性的な興奮を感じても勃起できない、または勃起しても硬さが不十分だったり、維持できなかったりする状態のこと。
その原因はさまざまで、精神的なストレス、パートナーとの関係性といった心の問題や生活習慣病（高血圧・糖尿病・脂質異常症）が引き起こす動脈硬化による血流の悪化などが挙げられます。

単に性生活の問題に留まらず、血管の健康状態を映し出す側面も持っている勃起障害（ED）。
心臓や脳の血管に問題が起こる前の早期警告サインである可能性も指摘されているため、「年のせい」と自己判断せずに早期発見・早期治療を意識することが非常に重要です。

勃起時の陰茎の硬さはどれくらいありますか？

勃起が弱ければまずは内服薬（PDE5阻害薬）を試してみましょう

※性的刺激がないと勃起しません、勃起を持続させる薬剤です。

※飲酒は勃起を弱くします。

陰茎海綿体注射（ICI治療）とは

ICI治療は、陰茎の海綿体に血管を広げる薬剤を直接注入し、血流を物理的に送り込むことで、神経の興奮とは別に強力な勃起を誘発する治療法のこと。
重度の勃起障害（ED）で内服薬の効果が不十分な方やがんによる前立腺全摘術でEDになった方に効果があります。

当院ではICI治療を数多く扱っており、豊富な治療実績からご本人にあったオーダーメイドの検査治療を提供。
また、院長の指導により患者様が安全な使用法を習得できれば、ご自身で注射が可能になります。

さまざまな論文で70～90％の方に効果があると報告されているICI治療。
非常に有効性の高い治療法ですので、EDでお悩みの方は一度試してみる価値があるのではないでしょうか。

ICI治療のポイント

使用方法

効果発現まで5～15分ほどかかるため、性交の15分前にペニスの横腹に注射します。
薬剤の量は1回0.5mlほどのごく少量。
また、当院の注射針は髪の毛ほどの超極細なので、刺した時にわずかにチクっとする程度なのでご安心ください。

効果時間

勃起の持続時間は約90分です。
硬度や持続時間が足りなければ30分を限度にペニスリングを同時にためしてみましょう。

薬剤について

慢性動脈閉塞症や動脈管依存性心疾患などの保険治療に使用する「プロスタグランジンE1」という薬剤を採用。
安全性・有効性の問題はありません。
また、前立腺全摘や前立腺がんの方、車いすの方、狭心症、心筋梗塞後、糖尿病でも使用可能です。

注射技術の習得

自分自身で陰茎に注射を打つのは怖い…という思いからなかなか試すことができない患者様は多くいらっしゃいます。
そんな患者様に寄り添うため、当院では導入時に練習としてテスト注射を実施。院長が同席して指導しながら一から十まで一緒に行いますので、注射方法の習得だけでなく勃起効果、副作用まで専門医の元で確認することができますので非常に安心感が高いと好評です。

副作用

ICI治療の主な副作用は勃起した時の痛み（8～40％）、注射部位に硬いしこりができ勃起時に陰茎が曲がってしまう海綿体線維化（0.5～1％）、4時間以上勃起が持続する持続勃起症（1～6％）。
当院及び連携病院では海綿体線維化・持続勃起症といった副作用に24時間対応。
遠方の患者様は治療法を書いたお手紙をお渡ししています。

その他

当院では個人輸入、美容外科、ED専門クリニック、郵送でのカートリッジ式インジェクターなどでのICI治療導入は危険な行為と考え推奨しておりません。
また、美容クリニックやED専門クリニックでは副作用（持続勃起症など）の対応・治療ができないことがほとんどですのでご注意ください。

費用について

日本では未承認のため自費診療になります。
テスト注射も1回￥5,500、自宅で使用時も1本￥5,500です。