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男性の3人に1人が過去に不妊に悩んだ経験があり、5人に1人が精子の基準値以下で5.5人に1人が受診し、
10人に1人が治療を行っています。
男性の原因が48%(男性のみが24% 男女共が24%)女性のみの原因が41%です。
いくら女性のみの不妊治療をしても妊娠できなかったという患者様は、
実は、男性側の不妊治療(精子を元気にしてあげる事)をすることで妊娠しやすさが上昇するのです。
また、この40年で精子濃度は毎年1.9%も低下しています。
原因は睡眠時間の減少、高脂肪食、肥満の増加、デスクワークによる座りすぎなどが、主な原因と言われています。
生活様式の変化で現代人は確実に子供が授かりにくくなっているのです。
精液は精子のほかに精嚢液(90%)前立腺分泌液(5-10%)、精子(1-3%)で精子少量しか含まれていません。精子以外の物質は麻薬作用で女性を気持ちよくさせたり、精子の動きを活発化させる作用があります。
精液量 | 1.5ml以上 |
精子濃度 | 1500万/ml以上 |
総精子数 | 3900万以上 |
総運動精子数 | 40%以上 |
前進運動率 | 32%以上 |
形態 | 正常形態が4%以上 |
精子生存率 | 58%以上 |
(2009年WHO基準)
★20代で総運動精子の平均は1億9000万、40代で1億200万ほどといわれおり、
年齢と共に低下しますが、WHOの1560万よりかなり高くないと
自然妊娠は困難といわれています。
★通常の精子の運動率だけではなく、AIを利用し精子の平均運動速度や、
精子の酸化ストレスを測定する酸化還元電位検査などを使用し男性不妊の原因を
細かく検索します。
脳の下、眉間の奥に、視床下部下垂体というホルモン分泌の中枢部分があります。
そこから分泌されるLH、FSHというホルモンを確認する事で
閉塞性疾患(精路通過障害)か非閉塞性(造精障害)かを確認できます。
また、プロラクチンを測定し下垂体自体に他の疾患が隠れてないか確認したり、
精巣から分泌される男性ホルモンのテストステロン、
またさらに精密なF―テストステロンを測定する事により精巣機能の状態が確認できます。
さらに、女性ホルモンのE2エストラジオールを測定する事により、
今後内服加療を行う際に指針とする事ができます。
男性不妊症の原因により多数あります。
頻度が多いものでは精索静脈瘤を認めた場合には数年で精液所見が悪化するとの報告
が多く、一刻も早くではありませんが、半年以内には手術をお勧めしております。
また、正常範囲内ですが平均より低い程度の元気な精子が少ない様な方には、
精子の酸化ストレスを確認後に、妊活のための生活様式や、正しいサプリメント、
漢方をお勧めしています。それでも効果ない様な方にはホルモン剤を使用します。