包茎の種類

包茎は亀頭が包皮に覆われている状態のこと。
包茎は機能的な観点から主に3つのタイプに分類されます。

真性包茎

包皮の先端（包皮輪）が非常に狭く、勃起時でも亀頭を全く露出させることができない状態。
包皮と亀頭が癒着している場合もあり、衛生的な問題、排尿障害、将来的な性機能への影響が懸念されるため、医学的な介入が検討されることが多いタイプです。

嵌頓（かんとん）包茎

包皮の先端が狭いにもかかわらず無理に剥いて亀頭を露出させた後、元に戻せなくなった状態のこと。
狭い包皮輪が亀頭の根元を強く締め付けて血流を阻害するため、激しい痛みと腫れを引き起こします。
緊急処置が必要なほど危険な状態であり、速やかな医療機関での受診が必要です。

仮性包茎

平常時は亀頭が包皮で覆われているものの、勃起時や手を用いることで痛みなくスムーズに亀頭を完全に露出できる状態。
日本人男性で最も多いタイプであり、機能的には問題がありません。
必ずしも治療が必要とは限りませんが、衛生状態を保つためには日々の洗浄が重要となります。

日本人と包茎

日本人男性の約7割が包茎と言われていますが、デリケートな問題のため一人で悩まれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、包茎について正しい知識情報を得ることで前向きに治療を行うことができますので、ぜひ当院にご相談ください。

包茎の治療法

真性包茎

露出ができない真性包茎は衛生状態の悪化や将来の機能的な問題を防ぐため、手術による治療が一般的。
ただし、小児の場合や軽度の真性包茎の場合にはステロイド軟膏の塗布による保存的治療を行うこともあります。

嵌頓（かんとん）包茎

亀頭が締め付けられて血流障害を起こしている嵌頓（かんとん）包茎は、一刻も早い治療が必要な緊急状態です。
まずは医師が手を使って包皮を元の位置に戻す用手整復を試みますが、腫れがひどい場合は締め付けている包皮の一部をメスで小さく切開して圧力を解放。その後、状態が落ち着いてから改めて根治的な包茎手術を行います。

仮性包茎

仮性包茎は機能的に問題がないため、医学的に必須の治療はありません。
しかし、包皮を剥いて亀頭を丁寧に洗浄し清潔に保つなど、日々の衛生管理がとても重要です。

また、見た目や衛生面を改善したい場合など、ご本人が希望するは手術も可能。
余分な包皮を切除することで、将来の介護的衛生にもつながります。

包茎手術の種類

背面切開術

余剰包皮の12時方向を切開して包皮口を広げる術式。
短時間で終わる反面、亀頭は露出しないため美容的にはあまりよくありません。

環状切除術法

余分な包皮を切除して亀頭を恒久的に露出させる術式。
当院では包皮の色がツートンカラーにならないように、亀頭直下で切開し縫合する亀頭直下法を導入しています。
包皮小帯を残して自然な陰茎の形に整えるので、傷がなじんでくれば女性にはわからないレベルになるのが特徴です。

当院の包茎手術の特徴

術後の注意と合併症

術後は縫合部分がケロイドにならないよう、弾性包帯を10日から2週間ほど巻いていただきます。
シャワー浴や飲酒は手術翌日から可能。運動や入浴は術後1週間ほど経ってから開始してください。

合併症として手術による創部疼痛や浮腫が置きますが1～2週間ほどで軽快。
人によっては亀頭部の水泡形成や包皮剝離を認める事がありますが、こちらも1週間ほどで自然に回復します。

なお、包皮を切っていますので性交や自慰行為は4週間ほど禁止です。
ご注意ください。

費用について