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こんにちは院長の岩井です。
男性全体では精子所見の異常者は10%ほどと以前からお話しますが、
その内訳はどうなっているんでしょう。
一般的な種類として
があり、総合的に総運動精子数という形で確認します。
総運動精子数の平均は約9000万匹(正常1520万匹)です。
ここに不妊外来に来られる方での統計が厚生省にあります。
大体25%、4人に1人は精子所見の問題ありません。
精子の数が少ないものは乏精子症(精子濃度1500万/ml以下)が約60%
その中で高度乏精子症(精子濃度500万/ml以下)が約20%、
大体5人に1人が高度乏精子症になります。
精子濃度900万/ml以下では人工授精(AIH)は困難と言われていますので、
治療しても高度乏精子症の方はART治療(体外受精、顕微受精)の女性側の治療も必要になります。
精子がいても動いていない(死んでいる)確率が40%以上を
精子無力症といって、大体45%、半分弱の方に見られます。
無精子症(精子が一匹もいない方)は約17%で6人に1人ほどです。
精子無力症、乏精子症はよく見られる所見ですが、
原因はさまざまです。
それぞれの原因をそれぞれの治療法があります。
希望を捨てずにプライドは横において受診してください。
がんばれ、男たちよ!!