はじめまして、院長の岩井秀憲と申します。
私はもともと、デリケートな疾患で悩んでいる方が声をかけやすい医師を目指して泌尿器科の門を叩きました。
10年以上研鑽をつみ、やっと一人前になりかけたときに、不妊症で悩む経験をしました。
周囲からの心無い言葉で傷つき、必死の努力も主治医からは「体調」と言われ、人間として男として全否定された気がしました。
そのとき、私は愕然としました。
癌などで悩んでいる方は確かに多いですが、みなさま科学的に説明をうけ、原因を理解し治療を選ぶことができます。
しかし、生殖医療では医師によって説明はバラバラ、原因はいまいちはっきりせず、九州では選択の自由はありませんでした。
そこで私は奮起し、自分で勉強し生殖医療に生涯を捧げ、私の様につらい経験をする人を一人でも減らそうと心に誓いました。
自分で国内留学先を探し、交渉し教授に頼みこんで東京の専門施設に国内留学しました。
生殖医療には教科書らしい教科書がないのですべてが新しく、最先端の知識や素晴らしい技術に触れ、感動する反面、九州でそれを享受できなかった自分が情けなくなりました。
たくさんの貴重な経験と研鑽をつませていただき、2019年に原三信病院泌尿器科に戻らせていただきました。
30年の歴史ある原三信病院不妊外来を再建し、それと並行する形でさらに不妊治療の敷居を低くするため交通の便がよく、待ち時間が少ないようにオンラインを活用し仕事帰りでの夜間でも受診できる理想を追い求める形で2021年3月開業させていただきました。
生殖医療は日進月歩で進歩し治療効果も徐々に上がっています。
不妊症はすこしずつ市民権を得て人々の意識も変わってきています。
不妊症は普通の病気です。病気であれば病院に受診しましょう。
勇気を出して一歩を踏み出してください、それが道になるはずですから。
私は、あなたの勇気を尊敬します。